2017年09月04日

9月4日(月)成井豊

午前は生徒の自主トレーニング。
昼食休憩後、12時より演技の稽古。
最初に出欠点呼、今日は4人欠席、相変わらず多い。
稽古は『ナミヤ雑貨店の奇蹟』の2場の動きつけで、今日はその4回目。
8・9ページの動きをつけました。
まずは一組だけ前に出て、少しずつ動きをつけて、最後に通す。
次に全組が一斉に練習,
10分後、今日つけた2ページ分を一組ずつ発表。
小休憩後、今度は前回の授業と今日の授業でつけた4ページ分を一組ずつ発表。
みんな動きの飲み込みが早くなってきました。
気持ちも入ってきました。
が、おもしろく演じる、というところまではまだ行かない。
テンションの低い生徒が多いのです。

今日は「受けの演技」について話をしました。
演技では「受け」が大事。
相手役のセリフを聞いて、ちゃんと気持ちを感じる。
それによって、次の自分のセリフが生まれる。
「受ける」と「かける」の繰り返しによって、会話はキャッチボールになる。
という話は、前から何度もしています。
が、なかなか改善しない者がいる。
本人は「受け」ているつもりなのに、見ている側からはそれがわからない。
それはなぜか?
たとえば相手に頭を叩かれたとします。
もちろん、自分は「痛い」と感じる。
だから、「何すんだよ、バカやろう!」というセリフを言う。
この時、「受け」の下手な生徒は、頭の痛みを忘れる。
確かに相手の投げたボールはキャッチした。
が、そのボールは地面に捨てて、自分のポケットから別のボールを出して、投げる。
当然、キャッチボールは成立していません。
人の感情が瞬時に消えることはない。
必ず残存します。
頭を叩かれた痛みもしばらく残ります。
だから、痛みを感じながら、痛みに耐えながら、「何すんだよ、バカやろう!」と言わないと変です。
それは会話においても同じ。
相手のセリフを聞いて感じた気持ちを残して、次の自分のセリフを言う。
これが本当の「受けの演技」です。

日常生活において、この「受け」をあまりしないように努めている人がいます。
冷静さを求められる立場の人は間違いなくそうです。
あるいは、自分は冷静なキャラだと自覚している人。
頭のよさが自慢の人。
常にカッコよくありたいと思っている人。
負けず嫌いな人。
そういう人たちにとって、「受け」は自分の素のカッコ悪い部分が見えてしまうので、極力隠そうとする。
感情解放していないのです。
まあ、一般人はそれでも構いませんが、俳優がそれでは困る。
できるけど、「受け」を隠すキャラクターなので、あまり出さないようにするというのはありですが、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』の3人は出します。
「敦也」は3人の中では最も隠そうとする人ですが、それでも出します。
第3クールの稽古を通して、何とか全員が「受けの演技」を習得してほしいです。
感情解放してほしいです。
みんなクラウンまでやり遂げたのだから、きっとできるはずです。
頑張れ、15期生!
posted by 演出部 at 19:00| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする