2019年06月08日

6月7日(金)の授業(佐藤)

本日は骨格の歪みを矯正する「操体法」を中心にトレーニングをしました。操体法は日本の民間療法で、様々な姿勢の中で「曲げやすい方、伸ばしやすい方」への、屈曲、伸展を多く行うというユニークな身体調整法ですが(大抵のストレッチは、曲げにくい方、伸ばしにくい方を多く行いますね)効果は抜群で、これを普段から習慣化しておけば、バランスの良い、疲れにくい身体を維持することができます。ただし、この調整法の肝は「身体の中のわずかな違和感を自分で見つける」ことであり、各種運動において身体をコントロールする能力とはまた別の、能力、感性が必要になってきます(本質は同じことなのですが)なので初めは、二人組になって一人がごく簡単な動きを行い(脚を伸ばしたり、肩を上げたり等の)左右のわずかなバランスの違いを共同で見つけていくという作業を行います(動作をする者は己の身体で感じる主観で、相方は客観的な視点によって)生徒諸君は、最初こそ戸惑いがあったものの、慣れていくにつれて自分の身体のほんの小さな違和感をも感じ取れるようになって行きました。この、感覚、感性こそが、これから先、俳優として活動をしていくための貴重な財産になると信じています。更なる、深化、錬成化を期待します。

その後の太極拳は、皆、随分と慣れてきたので新しい技への対応も早く、形もサマになってきました。前回から教え始めた太極拳の力の出し方(体幹を使った)をしっかりと身に付け、それが技とシンクロするようになれば、護身術として使える日もそう遠くはないことでしょう。特筆すべきは、二人組で行う鍛錬法の「推手(すいしゅ)」で、お互い目をつぶって移動を行える者達が出始めたということ。お互いが攻防の手を休めず、しかも腕は必ず触れ合っているというルールの中、一歩、二歩と前進後退を繰り返すという、そのような複雑な動作を目をつぶりながら行うというものです。頼りになるのは腕から伝わる相手の微妙な変化のみなので、いかに彼らの感性が鋭いかが伺い知れます。その感性は必ず演技にも活かされるはずなので、今後も飽くことなくその歩みを進めて行ってもらいたいです。
posted by 演出部 at 01:19| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする